語り手なむちゃ

宝塚について語りたいことを、徒然と。

歌劇ザ・ レビューハウステンボスは宝塚の"脅威"となるのか??

先日、こんなニュースが目に入りました。

「歌劇ザ・レビューハウステンボスの、新しい劇場であるハウステンボス大劇場が誕生する」

とのこと。

テレビのニュースではなく、Twitterのオススメツイートで出てきました。
恐らく、私が先日初めて歌劇ザ・レビューを見て興味を持ち、Twitterでも暇さえあれば、タグ付け検索などをしてしまっているからでしょう。

まず現在の常設劇場である「ミューズホール」の詳細ですが、

外観はライブハウスのような小さめのホールで、建物は白色を基調としていますがお世辞にも"男装の麗人"が歌って踊る煌びやかなショーを繰り広げるような優雅なイメージが劇場にはないです。

座席数は、本来全274席あるそうですがコロナ禍の影響で座席の空間を空けて配置されていて、目視でザッと数えた座席数としては今は恐らく150〜170席くらいしかないのではないかと思います。

そして劇場内ですが、入ってしまえばトイレと売店、客席しかない空間になっており、座席の椅子はパイプ椅子ではないものの、床とくっついておらずあまりにも普通の"イス"が並んでいるだけなので普段舞台など観劇慣れされている方からすると初見はびっくりされると思います。

そして今回、新たな常設劇場となる"ハウステンボス大劇場"の詳細ですが

新たに一から新設される訳ではなく、ハウステンボス内にあるJRAのホールをリニューアルし、利用されるようです。


  • 座席数は1000席。
  • 最新の音響と照明。
  • 15段の大階段。
  • せりも可動。

座席数的には、ヅカファンが馴染みのある劇場で言えばKAAT神奈川芸術劇場(1187席)が近いでしょうか。
JRAのホール写真を見ましたが、重厚感ある劇場でかなり立派だと思います。
劇場内もですが、外観なんてハウステンボスさながらのオランダ風建設なので宝塚大劇場にも負けず劣らずの素敵な建物かと思います。

そして本題の

"歌劇ザ・レビューハウステンボスは宝塚の"脅威"となるのか??"

についてですが、ん〜もしかしたら、何十年後とかに、あるかもしれない、、。
と、正直生粋の宝塚ファンであるわたし個人としては心穏やかではないです(笑)

なぜなら、日本には昭和初期〜中期は女性だけのいわゆる"少女歌劇団"が全国にたくさんあったそうですが、その中でも生き残ってきたのが"宝塚歌劇団"と"OSK日本歌劇団"、そして今は解散してしまった"松竹歌劇団"。

そしてこれは逸話にすぎないかもしれないですが、現在の宝塚歌劇知名度をここまでに上げるきっかけとなった演目"ベルサイユのばら"ですが、元々は宝塚ではなく、OSKが先に上演を検討していたという話があります。

もし、これが本当で宝塚ではなくOSKが先に上演していれば、現在の女性歌劇団の地位として宝塚とOSKが全く逆だった可能性もある訳ですし、それともOSKでの脚本がコケてそれほど話題にならず、別作で宝塚がヒットする可能性もあるわけで、"たられば"を語り出すと"きっかけ"ならいくらでもあるのです。

そのような点も踏まえて、今後ハウステンボスが宝塚を抜く可能性もあれば、OSKだって宝塚を抜く可能性はいくらでもあるかと思います。

(余談ですが、何年か前にOSKが100周年に向けて誕生から今までのストーリーを朝ドラで描いてほしいと団員さんが直談判されていたインタビューを見たのですが、実現ならずでしょうか??OSKは今年2022年が100周年です、ぜひ見てみたい!)

なんといっても、歌劇ザ・レビューは苦しい状況も続いてそうですが、成長スピードが早いです。

現在創立からたったの9周年目ですが、創設時の2013年はテント小屋から公演を始め、翌年に274席のミューズホールに建て替え。
そして2020年には、福岡にも550名収容の
専用劇場が誕生します。そして、来年10周年目の2023年にはハウステンボス大劇場に新しくなるわけですから、10年の間での移り変わりとしては、客観的に見るとまさに成長著しいですよね。

こんなことまで言っちゃうと同じ宝塚ファンにハウステンボスのことを買い被りすぎでは?と言われてしまいそうですが、昔はよく、入るのが難しいとのことから"東の東京、西の宝塚"なんて言われていましたが、いつしか"西の宝塚、○○のハウステンボス"なんて言われる日が来るかもしれませんし、来ないかもしれません(笑)

ただ、10年でここまで成長された劇団となると、さらに10年、20年と続いていく先が予想できないですし、同じ女性歌劇である宝塚歌劇団を応援している者としては今後も"気になる劇団"として、楽しみに見させていただきたいと思います。

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