語り手なむちゃ

宝塚について語りたいことを、徒然と。

ウエクミ先生からお別れを言われました。


 上田久美子先生が在団中の頃から、先生のインタビュー記事とかを読むのが好きで、今回もTwitterで何やら騒ぎになってるな〜とぼんやり例の記事を数日前に読んでいたのですが、夜中だったからか色々と考えすぎてしまい、その日は夜あまり眠れませんでした。


”怒り"とか、"何様だ"とか激しい感情は全くなく、実際に"言いたいことは分かるし痛いところをついてきてるな"という思いもあれば、"そういうことではないのでは"と、頭を抱えたり。


ただ、この約2000字ほどのインタビュー記事に上田先生の頭の中の気持ち全てはまとまっていないと思いますし、わたし個人の勝手な解釈で考え込むのはやめにしようと思いましたので、最後にブログにだけ今の思いを残したいと思います。


まず、どうして自分がただのインタビュー記事にここまで感情が揺さぶられたのかというと、先生の作品が、先生の仕事が好きだったからこそ、ただただ「悲しかった」のだと思います。


Twitterの中で今回の記事の感想として

「先生から本当にさよならを言われたようにみえた」

と呟いてらっしゃる方がいて、まさに私が感じていた心情そのものでその時にハッとしました。


少し遡りますが、まず上田先生の宝塚退職の話になります。
劇団員なら退団などは事前に発表があり、我々が別れを惜しみながら退団していくのが宝塚のしきたりですが、演出家となると当たり前ですがそのようなルールもなく、上田先生も突然に宝塚を退職されていました。

いや、突然にというか、我々宝塚ファンにそのニュースが入った時にはすでに辞めておられたという状態で、我々の間でも衝撃と悲しみが走っておりました。
もちろん、今までの感謝など伝える場も手段もないので、気持ちの行き場がないと言う状態。

それから月日が流れましたが、今回改めて上田先生関連のことで「悲しい」という感情を抱く日が来るとは正直思っていませんでした。


まさに、「先生から本当にさよならを言われたようにみえた」。
それしかありませんでした。


先生はそもそも過去を振り返られるような方ではないのだろうけど、あまりにも先生自身の今までの作品、業績、宝塚での時間に対してばっさりとけりをつけているように見えて、先生の作品を通して愛する物が増えた自分としては、あまりにも悲しかったのが正直なところです。


先生の作品は全て観させてもらってましたし、今でも作品を好きな気持ちに変わりはないですし、もちろんその中で演技をされる"スターさん"が好きなことに間違いはないですが、作品含めて愛してます。


また、先生が上演される作品で気になったものがあれば観に行きたいと思いますし、演劇に対してここまで一本筋の通った情熱があるお方もなかなかいらっしゃらないと思うので、これからも日本の演劇界でさらに羽ばたいていかれる姿を陰ながら見させてもらいたいです。
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